2021/11/30 忠臣蔵ファンタジー「元禄バロックロック」花組新人公演感想文

宝塚

観てまいりましたよ~!花組にとって2年ぶりの新人公演、言いたかないが色々割を食った気がしてぬー--ん!ってなってたけどやっぱ新公はハッピーね!楽しいね!な一日でございました。ネタバレあり感想だからやなひとはここで戻ってね。

書いてるうちに日刊スポーツが新公記事あげてくれてた!いい話だとおもったとこを引用。

希波は、本公演演出の谷貴矢氏から「お互いへのLOVEを意識して」と言われたとも明かし、稽古段階から意識し続けていたという。「いろんな愛の形が芽生えました」。役者としての幅の広がりも実感した。

花組・希波らいと「トップライトの照明の強さに驚き」新人公演で初センター – 宝塚 : 日刊スポーツ

新公感想前に本公演も含むお話を少しだけ。

そもそもわたくし元禄バロックロック自体かなり大好きなんですが、
1.忠臣蔵で死人を出さなかったところ
2.和解エンド
3.クロノスケがひたすらやさしく、かつヒーローであることを両立している
上記3点が理由ですね!!!!!最高!!!!

そもそも谷貴矢先生自体オタクくぅ~ん(そのビジュはtypemoonなんよ)となるところも含めて好きで、でも多分オタク×宝塚の持つ明るさの可能性に賭けているところが私の趣味に合うのだろうなあと思います。貴矢!好きだ!
田渕先生とかも好きだし大体の演出家は好きなわけですが、その話はまた今度。

さて、今回2年ぶりかつ花組101期最後の新人公演ということで、感慨深いものがありました。

主役のクロノスケを演じられた希波らいとさん、スタイル良し声よし、希波さんのクロノスケがそこにいた!キラの美羽あいさんとの身長差もあって、いいじゃん…
本公演のクロノスケとキラの関係性もとっても好きなのだけれど、今回は新公であることに加えて演出が栗田優香先生だったので、キラの寂しい影がより濃かったな…
あわちゃんキラが明るく笑えば笑うほどその影が見えるようなキラでありました。

これは私の解釈ですが、二次創作要素含みますが、キラの台詞の端々から「クロノスケに助けてほしい」という願いが感じられて切ないのです。時を戻して、ずーっと戻して、何度も何度もクロノスケが助けてくれなかったのかもしれない、もしかしたら誰か死んでいた世界線があったのかもしれない。
最初のラッキーこいこいの「やっぱり優しいんだ」のやっぱり、は何度も同じ流れになって、何度目かに感じた同じ優しさで、だから「やっぱり」なんだろうね。
ラッキーこいこいが襲撃されるところで余裕ぶってるキラにとっては多分馴染んだ流れで、でも花火以降だんだん素のキラが出てきて切ないんだよな~
そして素のキラが出てきて以降、時計を投げ捨て、赤穂藩士がコウズケノスケ邸に討ち入るところからクロノスケのかっこいいところ全部見せになってて、あっ…!(愛するものを守る覚悟…!)となり、全部泣きながら観てます。本当に。

忠臣蔵で人が死なない和解エンドだし、クロノスケとキラは桜を見てハッピーエンドで終わるのだけれど、皆が笑顔で終わる作品っていいよね。
でも新公の栗田優香先生演出だと、なんとなくエンドレスエイトと未来日記を合わせた鬱エンの気配がありすごくよかったですね…要所要所の鬱エンフラグを回収しないで陽のオーラで話を進めているけれど、本来これ真面目な話だよねと思った。ファンタジーなだけで。ところで谷貴矢にとっての我妻由乃は誰なんだろう(という誰も得しない考察)

鬱エンにならないほうの元禄バロックロック、が新公を一言でまとめた感想ですが、それ以上のことをぽつぽつと。

なんせ花下級生の良さが爆発しているのでどこから語ったらいいものやら…なんですが、前述のらいとくんあわちゃん以外だと、クラノスケの芹尚英さん(本役は永久輝せあさん)、ヨシヤスの太凰旬さん(本役は優波慧さん)、ヤスベエの美空真瑠さん(本役は飛龍つかささん)、ツナヨシの愛蘭みこさん(本役は音くり寿さん)、リクの星空美咲さん(本役は華雅りりかさん)、カリン(壺振り)の桜月のあさん(本役は凛乃しづかさん)あたりかな~でもみんなよかったのよ…ケンペルの龍季澪さん(本役は航琉ひびきさん)、公使の青騎司さん花翔ひかりさん…サツキのゆうゆ初音夢さん…涼葉まれさん海叶あさひさん…みんなよかった…

どうよかったか、なんですが、芹尚英さんは立ち回りも台詞も全部綺麗ね!声がひとこさんに寄せられていてびっくりした。最近お芝居やダンスで目立つ位置におり嬉しい限りです。これからも熱心に応援したい。

星空美咲さんは最初Cortanaみたいに淡々としゃべるんで面白かったwリクが淡々と詰めてきてみんなビビり散らしたwお芝居上手いのと舞台度胸ある方なのだろうね!新公ヒロイン見てみたいな。

太凰旬さん、ヨシヤス爆イケじゃん…あの長髪カツラがなみけー以外に似合う人いたんだ…めちゃかっこいいんですが…軽率に好きになりました。

ヤスベエ美空真瑠さん、飛龍つかささんが本役さんなのわかるし、ミモザの精でかわいらし印象が強いからこそ熱い演技とのギャップもいいっていうか、なんかもう最高!ってなりました!若手って本公演と新公でギャップが見えるのいいよね…

愛蘭みこさん、大道芸人のところかわいいし、ツナヨシ様は納期に厳しいし(それはそう、そもそも納期は守るもので出来ない約束をしてはいけない)、でも「みんないなくなってしまうの?」(台詞うろ覚え)の影が濃かったんだよな…
なんか栗田演出ってなんらかの影が濃い気がする。本当は命には、全ての物事には終わりがあると分かっているツナヨシ様、ヤスベエの「いなくなるときまで精いっぱいお傍にお仕えします」(うろ覚え)の言葉ですべてを悟り、だから罰として和解を命じたの凄いよかった。栗田演出では特にそれを感じた…

桜月のあさんのビジュよすぎません!?ナイワでのボブ大好きだったのですが今回の新公もモガな感じの髪型でよき~!踊りや所作も丁寧で、これからいい娘役さんに成長していくのだろうな~と楽しみです!

まとめてになってしまい申し訳ないのですが、龍季澪さんケンペル・公使の青騎司さん花翔ひかりさんたちよかった~!
さゆりケンペルは胡散臭いのよねw城に常駐させたらあかん感じw
青騎司リリーちゃんさんは花のおエドでお花持って喜んでるのかわいかった!のと、AIBO持ってた!ビジュ良いのは前々から存じ上げておりましたが、今回はショーのロケットもいいし、新公プロローグのドウユウ(声)で声の良さも発揮!
花翔ひかりさん、寡聞にしてあまり詳しく存じ上げなかったのだけれどかっこいいね…青騎司さんとペアで小芝居してたり楽しそうでよかったです。バロックロックは楽しくてなんぼだから。

ラッキーこいこい歌組のヒサミチ涼葉まれさん、本役の和海しょうさんに似てると思ってたので今回バチバチに爆イケなかんじでお歌きけて嬉しい~!
海叶あさひさんもアピール力強い!94実力派びっくしぃの魂を感じた…
やっぱアピール力強くて実力ある若手の方は良いですね!何よりこういう場面を任せられるってのは本当に素晴らしい!

初音夢さんゆうゆさんサツキ!かっこよかった!本公演ではお小姓でかわいらしいのだけれど、今回新公はシャキっとかっこよさに振ってて!普段かわいい系の娘役さんたちがラッキーこいこいでかっこよくしてるの好き、と気づいたのが新公の収穫ですね。

大劇場公演パンフレットでの谷貴矢先生のお言葉は宝塚歌劇への、花組への愛そのもので、今回の公演はショーと相まって本当に愛溢れる素晴らしいものだな…と思います。
タカヤはオタクくんとしか思えないわけですが、大丈夫、我々もオタクです。オタクたち、楽しく頑張って世の中を明るくして生きましょう。

長文おつきあい有難うございました。
よければマシュマロなどでご感想頂けますと幸いです。


さて、赤穂浪士・忠臣蔵ということで、観劇で疲れたファンの身体を癒す播州赤穂の塩の入浴剤のリンク貼っておきます(アフィです)
うちに10㎏入りあるんだけどガバガバ使えるのと保湿力高いのとなんか浮腫みが抜けやすくていいよ。最初は800gくらいからお試しくださいませ。


せっかくなんで未来日記も読むといいかもしれませんね。私はわりとすき…

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