にぼしいわしpresents 女性芸人による女性の下ネタライブ『ブー子』 配信視聴感想

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配信視聴したので感想です。どうせなら配信の売り上げに貢献できるタイミングで書ければよかったが遅くなって申し訳なし。ちなみに普段はミュージカルや宝塚を観た感想を書いていますので、もしこの記事を読んで他も読んでやろうかと思われましたら、是非お願いします。

どんなライブだったのか

    これを書いている2026年6月13日時点では配信は終了しています。

    現時点で一番様子が分かる映像を貼ります。にぼしいわし、紺野ぶるま、オダウエダ小田、忠犬立ハチ高、日本エレキテル連合、誠子が出演、MCはカナメストーン(ネタなし)でした。
    ナタリーの記事はこちら 生理やナプキンで爆笑連発 にぼしいわし主催、女性の下ネタライブ「ブー子」盛況

    面白かったよ!そういやどうしてるんだろと思ってた日本エレキテル連合は地肩が強い!テレビで見ない女はテレビで見ないだけで別に元気、ありがとう、ほんとうによかった。好きにやってる女が好きだから全員のことが好きになったよ。こういう場があるから輝ける、も思うし、誰かが作らなかったら出来なかった場でもある。The Wの世間的?な評価とかは別にいいんだ、結局機会の問題だから…(を、もうちょいうまく言いたいね)
    忠犬立ハチ公英語の発音いいな…と思ったら二人ともかなりの才女であった…高学歴お笑いで注目されるのって男ばっかな気もするし、女性の高学歴お笑いにフォーカスされるの難しいかなあ、そもそも高学歴とされる大学に行けるのも男女比偏りがちではある。
    オダウエダ小田はピンネタ強いね、コンビでのYoutubeチャンネルであるオダウエダ総合案内所は結構下ネタが多いが自然とやってるし、ピンネタでも自然なのは強い。
    紺野ぶるまさんはど下ネタなんだけどあまりにも完成度が高いからほえーとなっているうちに「あ、これ下ネタか!」ってなる感じが良い。まい賞でやってるネタも披露する場が違うとウケ方が違うね。
    賢者タイム中選手権で好きだったのは誠子、元気で嬉しいじゃん…落語披露してたのも上手かったし、誠子とてずっとブスいじり受けてたけど最近元気そうだったのが映像で見れたのはかなりよかったな。
    カナメストーンのMCもちょうどよくて、カナメストーンの株が私の中で上がった。もちろん嫌ないじりなんてないし、居方が信頼される感じ。ガールズトークに混じるの上手い男性いるじゃないですか、あれですよ。

    皆がうっすら欲しかったけどまあいいか、で実現しなかった場にも見えるし、フェミニズムとかそんな大きい言葉でくくるのも違うし、ただただ、お笑いだなぁ、という感じ。面白くて3回観た。男性のお笑い芸人に当たり前に与えられた機会が女性にはないですね、もわかってしまった。

    しょぼくれ飲みでいわしさんが話してることが全てなので私が何か書くこともないのですが、次は満席になるといいね、は思った。山田ボールペンの名前が出てきているな。すごい考えて作られたライブなのは見てても分かったけど、こうしていわしさん自身から聞くとまた印象が違う。
    世の中どうにも分かりやすい物語を求めてしまうから、なにか社会運動的なものとかピシってした感じのムーブメントのほうが誰かのニーズにフィットしただろうけど別にそれをやりたいわけじゃないなら、やらないでいいですよ。本当にね。

    にぼしいわしって田辺聖子と重なるな、が3回観た感想で自分の中でどういう処理でこうなったんだろうなと頭抱えつつ、でもイメージの中だけど田辺聖子の活躍した時代の女流文壇と今のにぼしいわしとその周辺が近い、気がする、田辺聖子なんでもいいから読み直そう。

    女性と下ネタ

    まあ扱いづらいよなあ、今でこそいろんな女性芸人がYoutubeで発信してるし、まいにち賞レースでも島田珠代が無双している。確かにそこにあって市民権を得ている気になるが、現実は下ネタを話す女性あるいは下ネタをやる芸人が好きな女性はそういういじりをしていい、と捉えられる。あれはなんなんだろうね。そしてM-1は下ネタはほとんど出ない、THE Wにはある、について、レギュレーションとして正解と思うがそれは世間の主流から外れるので評価が難しいものとして扱われている、は思った。

    実際にぼしいわしが優勝した年のTHE W決勝、見てたけど下ネタ自体に苦手さを覚えてそこまで私は良いものだと思わなくて、でもその時期労働で視野がすごく狭まってたからなぁ…自分の労働者人生の中の直近のバーンアウト期と重なっていた。そういうときおおらかさや新しい発想、これまでにないことを受け容れる気概ってあんまなくて、既存の価値観でいいじゃん、になりがち。だからM-1のほうが偉いとか思ってたのかも。そして磨かれていないお笑いに見え、もっと練ってからのほうがと思うのは、彼女たちに場数が足りないからだけど、場数って等しく与えられるものなのか、おもしろいかどうかだけで決まってます?とふと思って。

    男性には場数がある、女性の場数は求めないと無い、それか「男女平等」とされて女性の抱える者だけ多いまま同じルールになる。なんとなくそんなことを考えており、これはお笑いの話じゃなくて働く場や学ぶ場の不平等と同じ構図ではないかと思う。
    THE Wにヨネダが出なかったことを褒めていた人たちが本当に褒めているものは何か、とかね。時期が悪いのはそうなんだけど。M-1から半年ほど経った今、熱狂の中、M-1と同時期に開催されたTHE Wに向けられた言葉の数々、そして平等にはまだまだ遠いということ、賞レースってなんなんだろう、笑わせるって何なんだろう、とか思うじゃないですか。思わないかもしれないけど、別に思うことがいいことでもないけどさ、メディアの言うことと構造はまた違うってわかるじゃん。だから今回にぼしいわしが下ネタライブやってくれて痛快だったな。やれるんだよ、やっていいんだよ。それは興行になるんだよ。本来お笑いは自由なもので、下ネタがあるから劣っているわけでもなく、ただただそういう表現があってそれが好きだったり苦手だったりするだけではないのか。

    そうだね労働と資本主義が悪い、なぁ、表現したいものを規格外だと跳ねてきたのは。生産性アップのための競争と主にビッグテックの中だけで回る金がほとんど、だと、規格外はそもそも存在しなくて考えなくていいものになるから。でもそれだと先細りで、お笑いってそういうものだっけ?って思っちゃうよね。資本主義が悪だとも言ってないがさすがにM-1でマネーを産もうとしすぎな吉本興業とかさあ、正しいけど悪いじゃん。お笑いにフォーマットなんて本来なくていいはずなのにな、とか、言葉にする予定の無かったものが出てきたけどそれもまた気持ちいいというか。

    今後M-1とTHE Wの差とか諸々が埋まるかというと難しいけど、別に埋めなくてもそれぞれ好きにやりゃあいいんじゃないすかね…と思ったりもする。言いたいものには言わせておいて、それぞれのお笑いをやっていきましょう、交点があればその時はお茶でも、くらいで。機会の不平等は機会が与えられた者には気づきにくいからどうすっかな、はお笑いの話じゃなくて、会社でえらい人が決めていく施策の話であり、我々の働く場の話でもあり。

    働くものに意外に沁みる下ネタライブ、次の開催が待たれます。
    よかったらマシュマロで感想など投げていただけますとかなり幸いです。よろしくお願いいたします。

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