ジェイミー@新歌舞伎座 感想文 前半

ミュージカル
写真オッケーなのありがたい!

2021/9/5,9,10,12、ジェイミー@新歌舞伎座に通っておりました。

Twitterでは感想をハッシュタグつけてのそのそ述べてたので、ブログにもまとめておきます。ツイートからの転記だったり、まとめてみたりも。

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2021.9.5の感想

がのさんライカ、学生スウィングでなつみベッカの日でした。

作品について

思ったよりヒリヒリしてたし別にハッピーエンドが保証されてる系じゃないかもとは思った、しかしジェイミーの輝きと、自分のままで自分らしくいるってこと、父親がいなくても(分かり合えなくても)他の人と家族であれるってのがよかったね。16歳とかそれくらいの年頃のうつろいやすさ、残酷さ、悩みなどなどぎゅっと詰まっており、それこそ16歳の私にみせてあげたかったなと31歳の私は思うのです。

キーヨのジェイミー父が典型的なモラ父親で震えた…もうこのタイプと分かり合うのは無理なんよ。母親も消耗するしな…と身に覚えありの顔つきになった。でも、父親以外ともジェイミーは家族になれて。レイやヒューゴの存在は大きい。ともするとマーガレットとジェイミーは機能が不全なファミリーなわけですけど、マーガレットは常にジェイミーを応援してたし、そこで自他境界がドロっとせんかったんかなと思う~。そうできたのはレイの存在が大きいんじゃないかな。


ドラァグクイーンの在り方がルポールのそれだなと思った。ドラァグは男らしさのものだから…男から男に受け継がれるんよな。ヒューゴ…いやロコ・シャネルのマインドもジェイミーに受け継がれたのかな。
ミス・ヘッジの進路指導から始まるのキツ…となった、それこそ自分が高校生の時の進路指導と重なって。生徒の為を思ってるのは分かるんだけどね。電話のあとウィーンガチャとヒールで武装するミス・ヘッジわかりすぎる。きっと彼女にもジェイミーは眩しい。
一幕最後と二幕最初、注目され噂されてんのはミミ・ミーであってジェイミーではなし…みたいなのは思った。あれはあれで苦しい場面だし、本当の姿じゃない自分で注目され称賛を浴びたときの居心地の悪さと反動が上手くかけてた。

石川禅様のこと

我らが石川禅ことヒューゴことロコ・シャネル、とてもよかったです…いい感じのくたびれ感と新歌舞伎座を突き抜けるが如くな声量と。で、ドラァグ役初めてって本当?

自分語り挟むと、私は実の家族というものに受け入れられず距離を取ってる身ですが、ジェイミー見てて、私にもヒューゴとかレイみたいな存在がいたし、いるし、よかったなぁと思った。別に、誰とでも家族になれるわけで。(悪態を承知で言うとその割に日本は戸籍と直系血族とn親等の縛りきつすぎワロタァ~と日々生きてて思うわけ!どうにかなんないかな!)

いやこれ若い時に観ておきたかったね!と思いつつ、不得手なことを半年ほどやって無事心折れた31歳インフラエンジニアの回復にも効いたので観れる方ぜひ劇場に足をお運びになって~!!!レッグスイレブンが待ってるよ!

2021.9.9の感想

りなベッカ~!アフトク回でした。

やっぱヒリヒリしてて陰のある物語なんだけど、その陰に負けないくらいジェイミーは輝いてんのよな。

アフタートークの話


矢部昌暉さん・山口乃々華さん・森崎ウィンさん・石川禅さん・川原一馬さん(並び順)のアフタートークでした。川原さんが禅さんの分の椅子まで運んでたんだけど、それもそのはず禅さんはロコ・シャネルのお姿での登場だからね。

アフトク若手の話


矢部昌暉さんと森崎ウィンさんは同じ事務所。PCRと抗原検査どっちだったっけあれ?てなるウィンさんに突っ込む矢部さん、後で覚えてろよwてなってたw事務所同じだけあって仲いいねぇ。カンパニー全体で検査たくさんしてるんだねぇ…
一曲目で矢部昌暉さんディーンとは目が合う(佐藤さんとは合わない)川原一馬さん。「目が合うから俺のこと好きなんじゃないのかなって」(うろ覚え)そ、そうか!
私結構川原一馬さん好きなので、たくさん喋ってるの見れて嬉しかった。
乃々華さん喋ってる?って気遣う矢部昌暉さん。男子高校生役のひとたちはアフトクでも高校生ノリで(そもそもジュースジャンケンw)そうかwとなった。男子高校生たちと真面目ちゃんとドラァグおじさんなアフトクでした。
山口乃々華さんの好きな場面は、ヒューゴの「一世一代」で場の空気がガラッと変わるところ。

アフトク石川禅様の話


ロコ・シャネル様のお姿で足組んでた禅さんは途中で疲れたって普通に座り直してた。最後のロコ様メイクは着脱可能というネタばらししてて、ヒューゴメイクにロコ様衣装状態が一瞬見えてよかったぁ
最後のとこは台本ではロコ・シャネルとなってるがUK版では着替えが間に合わずヒューゴに羽根が生えた衣装(羽根によるロコ感)。でもせっかく台本に書いてあるんだからロコ・シャネルでやろうよ、ということでメイクに工夫してロコ・シャネルでやってるとのことです。
若手みんなに台詞一気に言えるのすごいすごい言われてたけど、結構言えてないけど…てなる禅さんw
アフトクは矢部→山口→森崎→石川→川原の並びで、ウィンさんと川原さんで話す時に自分の頭飾り(船乗せて出てきたので)邪魔だからってちょっと引く禅さん。
最後一人ずつ締めの挨拶したんだけど、各々この状況下でも公演ができていることへの感謝を述べ、また禅さんは板の上に釘ひとつなく引っかかることのないようにしてくれてる舞台スタッフさんへの感謝も述べ…良い時間でした。

そのほか、ぱおぴの感想

なんか、私もヒューゴやレイみたいなあたたかく頼もしい存在になりたいな、と思った。ああした大人がいるから、失敗しても大丈夫、傷ついても立ち直れると思えるね。
周りが信頼出来るということは、傷つかないということでも失敗しないということでもない。自分で壁は乗り越えるもので、その中でいっぱい傷つくししんどい思いもする。だからこそ人は頼ったり甘えたりを相互の信頼に基づきやるんだろうなぁ。
お恥ずかしい話私はいい歳して(あえてこの表現使う)頼ったり甘えたりがダメで、それは一人で色々やれちゃうことに加え周りを先ず疑うところとか、自他境界を明確に引いてそこから出ない、そのほうがコスパいいでしょ…みたいなのをやってたのですが、それで人生何度目かの不調にきたので、(不調の内容はお察しください)仕事にしろプライベートにしろ人と信頼関係をやること、その前にちゃんと休まないと(働き詰めをやめないと)となってて、そこにジェイミー観たことであっ…!てなってる。コスパとか頼らないとかはやめようやめようって。

たぶんタイミングで誰に共感するかは違うなあ、今日は温かく見守る大人達の安定感におおっとなった。そして、周りから見た自分と自分の思う自分は違う、みたいな。プリティは16歳にして芯があって真っ直ぐだけど、みんなジェイミーみたいに揺らぐよなあ。
えみこベックスの、将来は億万長者…(百万長者…)みたいにそんなもんよな、フォークリフトって急に具体的な現実言われてもそれこそ現実味がない。ミス・ヘッジのいう現実には転ばぬ先の杖みたいなとこもあるけど、生徒には届かない言葉。
今日は各々の視点や立場の違いをよく感じた。現実的な話と思う。現実的だから、あたたかい。
一幕のロコ・シャネルはドレス代を出してくれて花束と手紙を送ってくれた父親をほめちぎってた、二幕のヒューゴはあんなおバカさんなんてどうでもいい(うろ覚え)と父親のこと言ってた。一幕では父親はジェイミーに必要な存在、二幕ではもういない人。
もう父親はいなくなったジェイミーに必要なのは、父親の代わりの機能を担うとか、誰かが父親をやらねばじゃなくて、周りの大人ができることをやることなんじゃないかな~となった。って、ヒューゴのありかたを見て。
まあ、あの、父性とか母性とかで物事を語るな!と私は前々から言っておりまして(命をあげようで母性を語るな論者です)、役割よりその人が出来ることをやるんや…となったので。
分かり合えない人と分かり合ってやっていくのは無理なんで、今自分の周りにいる人たちを大事にしましょうみたいなね。プリティとズッ友#フォーエバーはもうそれはそれは宝なんだよな。

長くなったので後半にわけます~。良かったらマシュマロ投げてくださいませ。

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