“人は役に恋をする、役者に恋をする…そして作品に恋をする。
とすれば、私は間違いなくラ・カージュ・オ・フォールに恋をしてしまったのです。どうやらこれって、とっても幸せなことらしい!”
あれは2012年のこと…ラカージュをみて、恋に落ちるように好きになって、あの人の香水の匂いのようにふと思い出してはときめいて、いつまでも愛と優しさをたたえた作品で……と前置きはこれくらいにして、2022年も十分に楽しみました!感想文をここに提出します!
私にとって、さーいこーう!の気分で劇場を後にできるミュージカル、それが「ラ・カージュ・オ・フォール」です。2021年7月の発表から今日のこの日までどれだけ楽しく過ごせたか…!
2012年に出会ってから大好きで夢中になったこの作品に、2022年も足を運ぶことが出来、大変うれしく思っています。
今回は、日生劇場3/12(土)13:00公演、愛知県芸術劇場4/9(土)17:00公演・4/10(日)13:00公演、梅田芸術劇場4/29(金・祝)17:00公演・4/30(土)12:00公演・4/30(土)17:00公演・5/1(日)12:00公演の計7公演を観劇しました。ある意味私も旅公演だよ…(違うよ)
まず、市村正親さん・鹿賀丈史さん夫婦について。
なに!絶好調じゃん!鹿賀さんは今回カツラではなく地毛で演じられており、白髪のジョルジュでした。内海啓貴さんのジャン・ミッシェルの芝居との相乗効果でアルバンもジョルジュもこれまでと異なる良さがありました。リラックスして演じることが出来た、のかな?お二人とも楽しそうでよかったです。
2012年と比べると私も歳を重ねたので(あらやだ一気に老け込んだ気分w)、夫婦の会話のすれ違いだとか、ここで見てくれないの寂しいよね…が分かるように…
マスカラ前に振り向いてくれないジョルジュ、リビエラきってのスーパースターと紹介する割に、ザザの手に口づけた後の目を合わせないような空気感、「ありのままの私」前の、本当だよ、帰ってしまえば大笑いさ、シビルが僕の妻で…君は…のとこは毎回泣いてしまった。
一幕で泣いて二幕の男のレッスン以降やダンドン夫妻とのやりとりで笑って、が恒例ではあるのだけれど、一幕こんな泣けたっけな…蔑ろにされるアルバンの解像度が高く見えた。
鹿賀さんのジョルジュは軽薄に思える時もあり、それが良くも悪くも親子関係に影響する。ジャンミも軽けりゃその親もか!wと思ったけど、「みてごらん」でジャンミにアルバンの愛を説くところは説得力あった。
内海啓貴さんのジャン・ミッシェル、歌も踊りも芝居も、日生~大阪にかけて大きく変化があり、また一人好きな俳優さんが増えました。木村達成さんもラカージュで初めて拝見し、その後なるべく達成さんが出演される回を選んで観るようになったなぁ。
あきよぴジャンミ、とTwitter上では呼んでいるのですが、ゲネ写真で随分ド陽キャのジャンミおるわね…と思ってたら日生でみたまんまのド陽キャジャンミ出てきてわらったwZ世代、軽い!が舞台での第一印象。
発声については高音域のほうが得意なのかな、日生では「アンヌと腕を」の低音と高音の切り替えや発声全般が気になったけど、愛知・大阪では得意なほうを引き立たせる歌い方になってたと思います。あきよしくんが頑張ったのはもちろんのこと、林アキラさんの歌唱指導もよかったんだろうな。
また、大阪公演で感じた、泣きの入る芝居の良さよ…市村・鹿賀のゴールデンコンビにぶつかってゆく芝居のキャッチボール、それを受けて変わる市村・鹿賀…最高のものをみせてもらいました。
一幕の「ごめーんね!」の間合いは絶品だったし、要所要所笑いを自分で取りに行くジャンミは初めてで面白かったwおまえ~~~!!!!!てなるジャンミはじめてよ。愛してるよパパ!をこれまで何回使ったか言ってみなさい!
「アンヌと腕を」でのアンヌへの視線の送り方、リフトもよい、あの場面の恋する感じとっても好き。
あきよしくんジャンミは、アルバンがシャツじゃなくてブラウス買って来たり腕を組んで歩きましょ!を茶化したように言うけれど、それって仲間内の前ではそういってたんだろうなあ。だから、「理解してほしかった、尊重してほしかった」を初めてぶつけたようにも見えて。年頃で、自分の親が他の親と違う感じなのを受入れて、はなかなか難しいよ。
「みてごらん(リプライズ)」前の、「いいえ…母親です」はとても泣いた。
あきよしくんジャンミは「母さんと僕」の在り方が好きで、この、子育てが終わった話、ささやかな二人の話(その二人とは、アルバンとジョルジュであり、ジャンミとアンヌであり、ダンドンと夫人であり!)…の中の「母さんと僕」の二人なんだよな~~~~~ジャンミがアルバンにぶつかって、アルバンを母親と認めて、そしてアンヌと二人でこの先も生きていく…いいジャンミでした。
日生で感じた伸びしろ以上に伸びていくジャンミでした。大御所と芝居で親子の関係をやるというのは、役者にとって得難い成長の機会なんだろうな。素晴らしい役者、内海啓貴さん!今後もあきよしくん見に行きます!
小南満佑子さんのアンヌ、新アンヌ!踊れて陽キャでかわいいアンヌ!ラカージュでは踊りメインですがTiktokでお歌きけるの嬉しい!まゆこちゃんお歌上手いし踊れるし、耳がいいと踊れる説が強化された感じね。いいね。
「アンヌと腕を」の踊りのキレの良さかっこいいのと、二幕でダンドン議員にシュンとしたり嫌そうな顔したり、でも「どうぞいらして、いらしてこちらへ」とザザに呼ばれてご挨拶のキッスするとこはザザと同じノリだったり…
一番好きなのは、「知った今でも関係ないわ」とジャンミと家族になる選択を明言するところ。(その後の「お父様が大好きよ」はジャンミの「愛してるよパパ」と一緒やないかいと思ったのは内緒)
かわいいかわいいまゆこアンヌ、またラカージュで会えるといいな。
さてここからは続投組プリンシパルのお話を…
ジャクリーヌの香寿たつきさん!スターのオーラも華やかに、場を締められててエレガントで!「ほーんと!」「ダメよ~!」の間合いが好き。たーたんさんといえば美声ですが、シェ・ジャクリーヌでそれが聴けるのは毎回贅沢な心地でした。感謝感激よ!アビヤント!
エドワール・ダンドンの今井清隆さん、いかめしい風貌のわからずやのお役が多い印象…(私が好きなのはアダムスファミリーのフォスターおじさんです、かわいいので)
「私も労働者の心意気は忘れません!」でアンヌがすげえ嫌そうな顔してたの、たぶんどこでも同じこと言ってるんだろうね、と思わせる芝居でした。
ジョルジュからは蹴られたり、「光栄です!(ドン!)」で威嚇されたり散々ですが、ナイトメア終わってひと段落ついて「ホモなんだぞー!」って怒鳴ったらいや知ってるけど…みたいな空気になったり、女装は一人だけって言い返されたり、ジャクリーヌの店でお会計払い忘れたがために新聞社とテレビ局呼ばれたり、フィナーレに出たり、やっぱり散々。
極めつけは「お願いですから、誕生日や家族の集まりには」「来ないでねーっ!」でみんな笑顔になってるとこすごいすきwわからずやを追い出してハッピーエンド、じつはこれが一番望ましいのかも?
マリー・ダンドンの森公美子さん、初演から続投素晴らしい!
今回の演出の変更点というか、むしろ今の感覚でみたら前回までがあまりよくなかったと思うところは、母親になったアルバンから「まあ!素敵なお召し物!」と言われて見えてたパンツ隠すところ。これは前回までパンツが日替わりだったりして私も記録はつけてたんですが、今の時代「パンツが見えているのは恥ずかしいこと」という暗黙のルールがあるからこそ少し見えて恥ずかしい、にとどまっていた印象。
笑いを取るなら、シェ・ジャクリーヌへ!でアルバンと同じ動きするとことか、自ウケしてしまってアルバンに客席側に顔向けられるとこで十分だし、今後もそうした演出がいいかな。物語本編と関係ないところで笑いを取ること自体はよくて、その内容は時代と共に変わるね。
ジャコブの花井貴佑介さん、今回は黒塗りなし。で私は黒塗りなくていいと思う派。ポリコレっていうか…それぐらいいいじゃん、だった時代は終わったので。ブラックフェイス以外にも改めたほうがいいと思うものはあるけれど、まずは改めの一歩としての黒塗りなし、を最近のミュージカルに感じています。
ジャンミと仲良しジャコブ、ザザの腹心の部下ジャコブ、要所要所台詞のない芝居が場を引き締めておりよかったです。どのジャンミとも仲良しでいいなあ。
「これは君のこれは僕のこれはパパの!パパのがいつも 一番いい!」ずっと好きな台詞!最後ショーに出してもらえてよかったねえ。
林アキラさん・園山晴子さんのルノー夫妻はホッとする存在。
アルバンの「子供たちは元気?」からの「大きくなりましたよ」「歳取るわけね」→「歳をとっても やっていける 誰も皆 おなじ」
このフレーズから、アルバンとジョルジュがながくリビエラの街で愛され、普通に暮らす存在であることがうかがえて好きな場面。
日比野啓一さんのフランシスは身体能力が高い!さすがアクション指導にお名前入っているだけあって、男のレッスンでシュッ!て動いてるところの踊りのキレもいいし、「誰かここから出してくれ!」で楽屋に通じるドアから段差をぴょん!と降りるところも毎回着地が綺麗でした。ハンナと婚約されたそうですが、「ハンブルグのハンナ」どんな気持ちで毎回アナウンスしてるのかしら、て想像するのが楽しみだったな。
さて続いてはレ・カジェル!
初演から続投の真島俊樹さんハンナはさすがの貫禄、鞭の音もバチバチで良い…お年を召されてもあれだけ動けるのいいなって思うから私も健康にやっていきます。ええ…
附田政信さんニコル、ハン…!とジャンミにアピールしたり、マスカラでの紫の衣装の身のこなしだったり、カンカン組だったり、ナイトメアでカンカン衣装で出て来たり、だいぶ謎の女です。あんまり笑ったりしないのにみことくんのTiktok(後述)でめっちゃ笑顔なのよかった。
高橋桂さんと組んでアベックとして歩いてるの好きです。
佐々木誠さんクロクロ、炭鉱でお見掛けしましたね…という気持ちになるビリー・エリオットファンでもあるのですが、妖艶な美女といった風貌がたまらんですね…タップでの腕のつかいかたがしなやかで毎度魅了されました。男のレッスンでは赤バンダナ。
高木裕和さんデルマ、2015に続き私の中で大正解のカジェルメイクの方!今回ニコル・クロクロ・デルマのお姉さん組の安定感を感じるところが多かったです。セーラーでのタップの腕の動きとかカンカンの掛け声とかめっちゃ役に入ってる感じが好き!
男のレッスンでは前列にいてお髭かいてました。あの時の男度合い、いいよね…
松谷嵐さんシャンタル!いかにもプライド高そうで良~!新納慎也さんの次のシャンタルということで緊張もあったかと思いますが、お歌も良くて!大阪では余裕でてきたのかオケいじりも出来ててよかったです。一幕最後のとこ、ザザがやめて!って言った後「勝手すぎる!」とかあからさまにバチバチ嫌な顔してたし、真ん中取りたいんだろうなあって。美脚と美声とお顔の良さ、また一人素晴らしいシャンタルがこの世に生まれました。
渡辺崇人さんモニク、クルクルかわいい!今回は振付助手にも入られております。カンカンでの連続ピルエットからのセンターとったからメルセデスのスカートに封印されるのとかよかった(?)男のレッスンで素顔のしゅーとくん見れるからそのギャップが毎回よかったです。しゅーとくんの踊りも丁寧で好きだな。
ここからは新カジェルたちの話です。
榎本成志さんフェードラ、さすがヅカヲタだけあって下級生娘役みたいなニコニコうっとり具合の表情が好き!お化粧もヅカ感あるw襟のお花持ち上げる前のうっとりが毎回よかった。漁師とトリオからのフェードラだし、今回はハンナ代役も務められていました。
マスカラでのザザとの攻防戦毎度楽しみにしてました。ボア取りに生かされてあからさまに「わたしぃ?」ってなってるのとか(そしてあのボアはジャコブがフェードラに渡しているのだ)、ザザの顔にボアぶつけてべーってやったらザザに仕返しされるのとか…
しかしフェードラ、ザザの甥にして既婚で花嫁側の謎の女です。
男のレッスンで見えるツーブロ、なんか飲んでるの、癖ァ!と毎回心で叫んでました…
丸山泰右さんメルセデス、華麗!エレガント!女房子供のために万年二番手…いつか真ん中取れるといいね…
カンカンはデルマ・クロクロと共に一番に出てくるのですが、「私の番よ!」とぎらついてるのほんと好き…カンカンのメルセデスは軸となりあらゆるカジェルの側転の補助したりモニクをスカートの中に入れたり大変な役回りです。
男のレッスンのボーダーのタンクトップは忘れない…強そうでよかった…
鯨井未呼斗さんビテル、まず公式の写真が上がったときにブリついててギャルやん!と思ったのが懐かしい…その後Tiktokに動画がいっぱいあがり、ギャル ちょーかわいーがあったことからギャルやん!と再度思いました。ギャル…いいよね(?)
初期メイクが芸人さんのレインボー池ちゃんに似てると思ったけど今はそうでもない。
みことくんが度胸あるな!と思ったのはオープニングのタップでセンターでも物おじせず踊っているところ!真島さんとセンター張り合えるの凄い。
また、今回2018までと比べたポジション変更として、カンカンでデルマに引きずられるのがアンジェリク→ビテル、フィナーレ傘持って最後にはけるのがアンジェリク→ビテルという変更がありました。
澤村亮さんアンジェリク、かわいい!顔がいい!鼻が綺麗!アンジェリクといえば「新婚旅行から帰ったら電話して!」ですが、あきよぴジャンミは電話しそうだな~。
タップもカンカンも丁寧かつダイナミックな踊りが良きです。
男のレッスンではチェックシャツで袖から出てきて踊ってるの見てます。ナイトメアでは一番に出てきて笑顔でダンドンを威嚇しています。(ナイトメアって威嚇の解釈でいいんでしょうか…)
出口栄一さんオデット、今回のカジェルの中で一番踊りが好きです。身体のつかいかたに無理がない感じ、オープニングの反りのきれいさ、優しげな表情、毎公演変えてくる楽屋着のターバン、そして男のレッスンでは黒タンクトップ(これ前美濃さんじゃなかったかな)オデット姫の全部が楽しみだったな。
見るたびにオデット姫~!てなってたけど中の人はお父さんなんだな~と毎度インスタを見て温かい気持ちになっています。
中川賢さんロ・シン、もうこれは…すごいですよ…オープニングからウインクで釣ってくるしカンカンでは一番うるさい(2018の一番うるさいポジはデルマでした)
一番うるさいし一番カンカンの全体見てる印象かな。あと、お顔が、いい…
ロ・シンはロ・シンの美貌が必要なのですよ…という沼に数々の人がわかりを示したと思うのですが、本当に、そう…
男のレッスンでツーブロ+ポニテなのも多くの人が癖ァ!と叫んで沼に沈んでいった印象です。
しかし釣れる余裕があるのが大事。
オープニングでシャンタルが機嫌よく歌ってる動きの真似してたり、一幕終わりの「ありのままの私」でシャンタルに寄り添ってたり、優しい印象です。
今回は鯨井未呼斗さんがTiktokされてるところから、マジーさん以外のカジェルがTiktokに総出演というラカージュ史上初めての出来事もありました!
@mikoto_tap ちゃんと踊ってくれてる最高の先輩いらっしゃいました#ラカージュオフォール #附田政信 #澤村亮 ♬ nhạc nền – POTATO
@mikoto_tap カジェル通ります。 #通ります #バズれ #運営さん大好き #ラカージュオフォール #附田政信 #佐々木誠 #高木裕和 #松谷嵐 #渡辺崇人 #榎本成志 #丸山泰右 #澤村亮 #出口栄一 #中川賢 #撮影時のみマスク外してます ♬ Earth Defense Force – Emetsound
@mikoto_tap 最高だ!こないだよりバズりたい! #ラカージュオフォール #附田政信 #佐々木誠 #高木裕和 #渡辺崇人 #松谷嵐 #丸山泰右 #榎本成志 #澤村亮 #中川賢 #出口栄一 #バズれ ♬ quincynsb go daddy go – J’Quincy Boykins🐺
これはみことくんのインスタより
こういうのがいいんだよ…個人的には、Tiktokやインスタみててみことくんにタップ習いたくなったので頑張ります(私にそもそも踊りの心得はないが、頑張ります)
さて、ここからはアンサンブルの皆さんのお話。今回総入れ替えでしたね。
齋藤信吾さんのエチエンヌ、服の後ろに自転車が描いてあり、自転車屋さんだと今回初めて知りました。トリオと白燕尾では上から降りてくる組、レストランではウエイター組。街の場面では「別荘暮らしは難しいけど、なんとかやってるよ」の台詞があります。
齋藤さんのツイートでの公演ごとの自転車レポも楽しかったね!
佐野隼平さんのタバーロ、「パリからチョコレートボンボンが届きましたよ!」で飛び出してきます。白燕尾では上から降りてくる組、レストランでは装子さんとペアです。あのシーンは椅子に上がったりみんな楽しそうでいい。男のレッスンでは太ボーダーのポロシャツでした。
島田連矢さんのエルキュール、歴代だと白石拓也さん、高木裕和さんが演じられていました。(にいろさんもらしい)
「いとこがいっぱいいるんだね!」に毎回、そんなおらんwと心でツッコミつつ見てたのたのしかった。連矢さんは男のレッスンで黄色のバンダナ首に巻いてたのと、レストランでは園山晴子さんとペアでした。
瀬沼真幸さんは漁師でりんたろうさんとペア、ハンナ代役に榎本さんが入ったときのフェードラ代役でした。レストランでは篠崎未伶雅さんとペアで、みれなちゃん持ち上げてから椅子に上がってたのが印象的。突然フェードラ代役は大変だっただろう…これは公式の記録にも大っぴらにはのこらないのかなぁと思ったり。
山科諒馬さんはトリオ、男のレッスン、ウエイター、ダンドンを追う記者!トリオでピンクのダブルライン引いてたのを大阪楽でみました。お化粧もうちょい濃いほうがよいかも、と思ったけど齋藤さんりんたろうさんと並ぶと大体の人が薄い説。
ミストフェリーズ経験者ということもあり、もっと踊りみたかったです。子猫ちゃん前の白燕尾でギャー!ではけてくのは山科さんであってるかな。
りんたろうさんは漁師、トリオ、レストランでは浅野実奈子さんとペアかつザザのファンといった役どころ。りんたろうさんのトリオのメイクとっても好きで、紫orピンクつけまでドラァグ寄りにバッチバチに盛ってるのが毎回楽しみでした。メイク替え時間10分とお見掛けしましたが、10分であそこまで盛れるのはすごい。
漁師での歌声とタバコ吸うの似合うところ、レストランで髭つけてるのとかどれもビジュよくてよかった…
ここからはアクロ2名についてです。
岡久直哉さん、トリでフェードラ榎本さんに持ち上げられたり、カンカンで飛び回ったり、レストランでウエイターだったり。
中島祐太さん、トリ、男のレッスンで逆立ちする子供、レストランでウエイターですね。
今回アクロ2名とも怪我無くてよかった…カジェルたちの側転もそうですが、カンカンの場面はカウント間違えると怪我するだろうなあ…と思うところが多い印象です。
ここからは女性アンサンブルについて。
高橋桂さん、自転車で通っていく女性(エチエンヌが自転車屋さんだから出てくるのかな)、附田さんとのアベック、レストランの客としての美声!あのソプラノは今後も桂さんで聴きたいなあと思います。レストランでは林アキラさんとペアです。
多岐川装子さん、衣装係のバベットでカジェルたちと色々やってるの毎回注目してました。アコーディオン弾きからの男のレッスンで後ろのほうにいるのとか、レストランで佐野さんとペアなのとか。SNSにお写真たくさんあげてくださってたの助かりました…いろんなカジェルのお写真上げてくださってて、カンパニーみんなと仲いいんだなぁと思って見てました。
浅野実奈子さん、ポーレット!30分で片付けるのはいいけど人のネクタイをひっぱって連れていってはいけないw「ラカージュの前で…会わない?」がすごいすきw
レストランではりんたろうさんとペアです。
篠崎未伶雅さん、コレットで齋藤さんエチエンヌとペアです。男のレッスンで後ろのほうで踊ってるのかわいくてずっと見てました…レストランでは瀬沼さんとペアです。
そしてアンダースタディに花陽みくさん(宝塚歌劇団93期花陽みらさん)、東倫太郎さんが入られていました。みくちゃん久々に名前みてびっくりしたし、アンダーまで名前が出るようになって良かった。
ラカージュといえば忘れてはいけない名指揮者・塩田明弘先生!踊る指揮者、手拍子を煽る指揮者、しっかりカンパニーの一員なんですねえ…
冒頭で拍手煽るのもそうだし、カンカンでカジェルと同じような動きするのも楽しいけど、それはスコア全部覚えるくらいの習熟していて全体見れてるからなんだよなぁと思うことしばしば。塩ちゃんは唯一無二の存在なのでこれからも元気で活躍しててほしい…
そしてそして、演出補の落石明憲さん!落石さんの細やかな演出のつけ方や、特に今回は休演も代役もありなのでポジション変更(いろいろまとめて従業員研修と称されていましたが)、大変なことがたくさんだったと思います。落石さんのあたたかいお気持ちが感じられるのも、ラカージュがずっと大好きな理由の一つだと思っております。ラカージュ始まってからのツイートは毎回どれも大好きで、ラカージュカンパニーには落石さんいるよね、って読んでます。
と、ここまでで約9,000字…よくぞお読みくださいました。
今回はあきよぴジャンミ、オートミール族な松谷嵐くん澤村亮くん鯨井未呼斗くん、未呼斗くんと崇人くんの君と腕組めばなどなど…カンパニーに新しい風が吹いたと感じることもあり、それでも本質的なあたたかさは変わらないと思うことあり、楽しい楽しい公演期間でした。
ラカージュは、なにかをわからせようって感じがなくて、暖かいのが一番いい。でも、パンフレットにあるジェリー・ハーマンの話を読むと、初演当時のLGBTQやエイズを取り巻く環境で、よくぞこの作品を、暖かく暖かく仕上げたものだ…と思う。今よりずっと過酷だからね…
日本初演から37年、日本はあたたかいといえる国なんですかね…て思った。初演から世の中はどう変わったのかな、と世相を見て思うこと。ジェリー・ハーマンの話を読んでたら余計に…マイノリティへの厳しさは思わぬところにあったりする。
ロンドンパラリンピックの開幕式で「I am what I am」が歌われていたと知り、この歌は広くマイノリティに捧げられた応援歌なのだとも思いました。ジェリー・ハーマンは現実を見ながらも楽観主義であり、今を生きる大切さを説く力強さを持つナンバーを世に残し去っていった人…と、ハーマンとソンドハイムの話なんかしたくなってきたので、今日はここまで。
これについては、こちらのブログが詳しいです→楽観主義をミュージカル曲に乗せて ♪ジェリー・ハーマンの軌跡: みつよしのプロダクションノート
もっともっとラカージュ楽しみ尽くしたいな、そのためにも、私は元気で健康で、を心掛けて、生きていこう。今この時を、大切に。
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