住民票閲覧制限回です。2024年の更新成功しました。自分と似た境遇の人向けに書いてます。構成は2021年のブログを踏襲しつつ内容ブラッシュアップしてます。
不幸じゃないけど不便、皆と同じはうっすらいつも欲しいが今更すぎるからちゃんと個としての輪郭を持ちたい。
単身独居女性の住民票閲覧制限の話です。でもわりと行動力と運があるタイプなので、実務手続以外話半分で読んでください…
住民票閲覧制限とは
配偶者からの暴力(DV)、ストーカー行為等、児童虐待及びこれらに準ずる行為の被害者の方は、申出によって、住民票の写し等の交付等を制限できる措置です。(出典 総務省HP)
私の場合は、実家の母、父、弟からの暴言暴力が日常的にあったため、実家から夜逃げして転居、支援措置に至りました。
支援措置のかけかた
証拠を揃えて、居住自治体に相談する必要があります。
証拠としては、暴言のLINEスクショ、録音、暴力があるならその証拠が有効です。
私の居住自治体は今年から更新のフローが変わり、
1.居住自治体から更新の通知が来る(支援措置の期限と更新する場合は役所にくるよう書いてある)
2.居住自治体の役所に行き、諸々の紙を書く。この紙は、去年までの住民票閲覧制限の更新の際に、警察からの支援措置更新の用紙を持って行ったあと記載していたものです。更新できる前提でいったん書くようです。
3.警察からヒアリングの電話がかかってくる。
という流れです。
支援措置の更新は必ず更新できるものではない、と役所で念押しされるので、やはり不安な気持ちになります。
支援措置のデメリット
コンビニでの住民票取得が出来ない
これ地味に不便なんですが、コンビニで住民票取得できなくなります。
役所の開庁延長日や休日開庁日、自治体のサービスカウンターなどで取得しないといけなくなるので、居住自治体(住民票を置いている自治体)の役所のサービスについては把握しておきましょう。必要に応じて、開庁延長日をカレンダー登録しておくと便利です。
たぶんこの他にもデメリットあるんだけど、わかってるのここまで。
更新は面倒
毎年のことなので大きく構えているとはいえ、やはり面倒でした。観劇のために有給取得した日の早い時間に役所に寄り、それから劇場に向かうなど…
仕事中に警察から電話がかかってきてヒアリングがあったので、職場で平常心を保つのが大変でした。
フラッシュバックなのかものすごい体調悪くなって風呂で溺れかけたり立てなくなったり人と連絡とれなくなったりしたので、トラウマと身体反応…このへんも治療必要だけどお金が足りないな。
生育環境とキャリア
これが今一番困っていること。キャリアのための棚卸してたら必ず両親と生育環境の話になる。
キャリア系の研修受けててグループワークでその話になったとき、「あー時間切れで思いつかなくて^^;」みたいな雑魚いかわしかたしてます。
でもさ、「父さんみたいな立派な人に」も生育環境の呪縛だと思うんだよなぁ。
「母さんはワンオペ育児で大変だったけどいつも笑顔を絶やさず完璧にこなしていた」も、その記憶があるだけで、あの…っていう。孫の顔を見たい、も無視していいんじゃないかと見かけるたびに思う。でも一番身近なロールモデルは両親になるのかな。原家族は呪いだと私は思うから離れて暮らせるならそのほうがいい。ろくな親族もいないのでそう言えるのかもしれないけれど。
ロールモデルがない中で生きていく、意見を交わしていく、働く自分を形成していくのはしんどいかもしれないけど、参考にするものを探す楽しみもあるから、楽しみに目を向けて頑張っていくのはどうか。親の影と戦いながら働き生きるすべての皆さんを私は支持します。
原家族とセルフネグレクトのこと
7月に体調ガタガタに崩して、でセルフネグレクトという言葉が思い浮かんで今必死で埋めてるとこですが、この言葉が出てきた背景には「住民票閲覧制限更新のために父親に連絡して母親の近況を確認した」がありまして。正直父親にも連絡したくないのですが、警察からの近況聞き取りで確認されるので…母親より父親のほうがまだ連絡つく。
父親の言う母親の近況が「母親は腰が曲がってあまり長く歩けなく階段も辛そうです。」という客観的な描写で。父親本人の様子でないから客観的でもいいけど、なんか他人事ぽくない?共に暮らしているのに?って思ってしまった。
そういえばずっとそうだったな、なんかケアがない環境だったな、と思い出し。しんどい時に助けを求めていいってのが分からない環境であったことと、そんな感じだといざ助けの手がある時にうまくやれないのは身に覚えがありすぎてつらいな。母親の近況聞いて、気の毒に助けないと…と居ても立っても居られない気持ちにはなってないですけど、でもこの状況は気の毒だな、と思った。
母親自身もセルフネグレクト傾向あったけど、でもその状況にならざるを得なかったのは彼女自身の生育環境もあるし、そしてジェンダー規範であるとか、もあるし、別に彼女だけの責任ではない。
私はつらいし、責任の所在が分かったところで直ぐ決着つく話でもないけど。
つらいままでも、構造を俯瞰することはできる。母親の愛情は今更必要ないが、家父長制の構造、ケアのない構造の中、無条件の母性を期待される中、ワンオペ育児の中、マミートラックに乗せられた中、手慰みに子供を虐げたり友達扱いしたり個として尊重しなかったこと、距離をとればとるほど鮮やかに見える。
母親が平日昼間に遊びたいからと、会社休まされてそれに付き合ったなぁ。パート勤めからみる正社員は疎ましい、長期休暇に母親は稼ぎがない、も刷り込まれていたが、愚痴る友達もいなかったんだろうな。疎ましくて殴るのに便利なものは手近に置かないほうがいい。それは母親だけでなく私も。
父親も弟もその中にいるし全員が加害者で全員がある意味被害者みたいな構造が見えるのはきついなぁ。
それでも生きて暮らしている
お陰様で生きて暮らして働けてもいるので、運が良くて行動力あるほうだと思います。この秋はしごとがらみで私が幹事の集まりが4つあるよ、謎の陽キャムーブだね。
愚痴は、勤務先が契約している電話カウンセリングでワーッと話したり、対面カウンセリングで吐き出したりしています。が、別にカウンセラーさんからの承認が欲しいのではないなと気づくときもあり…わがままだな。
昇進したいとかお給料上げたいとかと折り合いつけながら体調第一で働き続ける、が最近のテーマかな。当たり前のことがやっと今でてきた。
勉強したいなあ、旅に出たいなあ、劇場は自分の感性の開放が確約されてるから好きだな、動物園も同じだな、音楽もかな。自分の楽しみをフルでやる体力とお金が続くように、生きていけるように、いなくならないように。
実務的なことをやる体力、自分の楽しみを優先すること、やっていきましょう。わたしはいつでもここにいるし、あなたが元気だと嬉しいよ。
なにかありましたらマシュマロまで。
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